さいこうのなつやすみ

夏休みが降ってきました。せっかくですから。

君の胸を借りて

夏は好き。

激烈な日差しも、涼しさの際立つ夕暮れも、夏の夜も。

 

春に越してきた今の住まいは、かなりのお気に入り。

東京の住宅構造ってどうしても、狭小住宅かつ隣の家とも手のひら一つ分くらいしか隙間がない。

要するに、せまっくるしい。

 

その点、今の住まいはかなり上出来だ。

一番大きい窓は南西向きで、日当りがいい。

それに、家の前には小さな公園があって窓からの景色がひらけている。

家で過ごす時間が増えたいま、この家を探し当てられたことはとってもラッキーだったと思う。

f:id:sa_i_ta73:20170707152422j:image

 

家でぼーっとしていると、あっという間に時間は過ぎる。

あっという間に晩ご飯を作る時間を迎えて、あっという間にベッドでおやすみ。

幸せだと思う。けれど、という気持ちのまま、おやすみ。

 

私は凡人だから、本を読んだり、音楽を聞いたりしていると、焦ってくる。

この2ヶ月で、蓋をしてきた思考回路がつながりはじめていて、誤摩化せなくなっている。

 

秋からどうしよう。

戻るのか、それとも進むのか。

どこへ戻るのか、どこへ進むのか。

そもそも、秋、なのか。

 

正解なんてないことはわかっていて、それは悟り世代なめんなってくらい。

 

でも私は、何も経験していないのに、何も知らないのに、何を悟っているんだろう。

 

f:id:sa_i_ta73:20170707152431j:image

 

はー、悩んでもしゃーない。外出よ、と夏の夕暮れをぶらぶら。

コンビニで手に取ったら谷川大先生が。

 

何も悟らず、大口開けて、今年くらいは小躍りで夏を迎えたい。

辛いことはぽろぽろ泣きながらつらいと言うし、楽しいことは大口開けて笑おう。

 

夏やったらそれくらい、許してくれるかしら。と、君の胸を借りたい。